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事実は小説よりも奇なり [日記・雑感]

 事実は小説よりも奇なり。Truth is stranger than fiction.この言葉はバイロンの詩”Don Juan”の中にある言葉だそうである。この警句を引用した証人がいた。彼自身は偏った考えの持ち主のようではあるが、今回は自分の人生を否定されたようで、真剣に怒っているのだろうと思う。実際に、事実は小説よりも奇、そういうものだろうと思う。人智などは、宇宙全体の英知からしてみれば、高が知れたものだろうと思う。
 実際には、今回の事例は少しも「小説よりも奇」ではなく、利害関係に塗れた関係者ならば誰でもが行いうるものとして、想定内の人間的な言動が事実として起こっていたのに過ぎないとは思うが。
 事実は一つしかないのに、受け手の解釈によっていくらでも捻じ曲げられる、それが人類の歴史であった。如何に事実に別の装いをさせることによって、自分の主張を裏付ける根拠とするか。或いは自分の都合のよい事実のみを集めて歴史は書かれた。文書で明確に書かれているにも拘らず、解釈を変える。これは宗教戦争の元にもなる。文字通り取るべきか、文字の裏にある書き手の意図を読み取るべきか。これは簡単には解決できない問題である。
 また、事実がない場合には後付で事実が捏造され、繰り返し語られることによって「事実」になったこともある。括弧つき事実というのは、客観的歴史的な事実ではなく、ある人間によって事実であって欲しいと考えられる事実であるという意味である。
 事実とされている物自体が胡散臭さから自由ではない、と言ってもよいのかもしれない。人間は感情や好き嫌いを生まれつき持つために、どれほど冷静になろう、客観的になろう、公平になろうとしても、事実把握についても、仮令微量なものであったとしても、意図が入ってしまうだろう。どんなに小さな意図であっても、それは長い目で見ると思わぬところに想定外の影響を及ぼしてしまう可能性がある。
20170122DSCN3224.JPG 想定外であるからこそ、事実は面白く、否、面白くないばかりかおぞましい、恐ろしいことの方が多いかもしれないが、人類の想定の枠を少しずつ拡大してゆくことができるのだ。
 左の絵は、今年の1月22日に、日本や世界の政治や社会にあまりに多くの胡散臭さを毎日のように感じ、寓意的な絵を書いてみたいと思い、下書きとして描いたものである。仮題は『これは何と言う食べ物でしょうか・・・』
 ここにいる三匹は、何度も登場する予定である。以前公開した『謀議』と言う絵と同じような主題、思い、感想なのだ。
 誰を信ずるか。誰ではなく事実を信じる。そして、基本的には、私は弱者の側に立つことにしている。なんとなれば、弱者は一般的に権力によって曲げられた事実を受け入れさせられたり、不利益を強要される傾向が強いからだ。
 そして、民主主義の最も重要な部分は、弱者の権利(発言権、所有権、安心できる、衛生的文化的生活権等々)、自由の保障にあると信じている。選挙が行われていれば民主主義が機能していると主張する人々もいるようだが、形だけの選挙であれば、どの国でも実施している。また、英雄を望む人々もいるが、私は人間の能力には大差がないと思っているので、一番手でなくとも、二番手でも三番手でも機会があれば活躍できるはずである。代わりがいない(そのようなことなないのだが)からと言って現状を維持し支持することが最も無責任だと考える人間でもある。


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コメント 8

majyo

事実は小説よりも奇なりは バイロンの詩から来ているのですか
あの方とてもバランスが悪い方ですね
あの偏りさえなかったら、とても良い仕事をされていたと思います
今は呪縛から解き放たれたように感じます
私たちが知る歴史も様々な説がありますが
先ずは勝者の思うような歴史になるのでしょうか
弱者の側に立つ。私もそうですね
by majyo (2017-03-26 22:45) 

Enrique

私人が罰則を背負って証言しているのに,特権を持った公人が疑念をはさむので,そう言うしかなかったのでしょう。
戦前の学校では軍国政策に沿った意見さえ書いておけば優等の評価が貰えたと父が言っていました。戦後民主国家になった筈なのに強権の意向に忖度することが出世条件だと思っている人が今も多いのでしょう。彼のその一人だったわけですが,一旦強権側に不都合となれば簡単に切り捨てられるということもはっきりしました。強者にすり寄ろうなどという考えは持たないほうが身のためだということでしょう。
思想の近いお仲間でさえ簡単に切られるのですから,立場の異なる弱者はどんな目に遭うか推して知るべしです。
by Enrique (2017-03-28 10:42) 

Kanna

これはまた不思議なキャラクターですね^^
今度はどのような設定で登場して来るのか楽しみです(*^^*)
政治については本当に無知なので(知りたいとは思っているのですが、苦手な数学同様に頭が付いてゆかず^^;)上手く語れませんけれども、立場の強い方々であれば、弱者側の意見をしっかりと汲み上げる事はとても重要な事だと私も感じますm(_ _)m
といいますか、少々大袈裟な表現になってしまいますが…動物界における弱肉強食は生きる上で仕方がないとしても、だんだんと知恵を付け、言葉を習得し、相手を思いやる気持ちも発達して来た人間が、結果的に動物達と同じような弱肉強食的な選択をしてしまうのは、やはり不自然な事だと思いますし、知能が高い分、質が悪いといいますか…何のために人間は発達して来たのか?などなど、そういった所まで考えてしまいますm(_ _)m
やはりお金や地位などという物欲が絡むと、本能的に人は弱者側の立場や事実よりも保身に走ってしまう人が多いのでしょうかしらね^^;
そういった現象を困惑しながらも内心面白がって見ている人達も同罪なような気もします^^;
by Kanna (2017-03-28 12:45) 

momotaro

多くのことが書かれていますねぇ
また絵が面白いですねぇ!
by momotaro (2017-03-29 06:25) 

samohan

とても多くの箴言を含む文ですね。
役所に勤めていた頃は、ほぼ毎日「口利き」対応に追われていたことを思い出しました。仰る通り「利害関係」がベースであって、あえて今更「忖度」なんて言葉を使う必要もないでしょう。

この3匹の動物たちのキャラクターはとても素晴らしいですね。
特に左の犬?狼?の横顔がとても惹きつけられます。
これからぜひ世の不条理を、この三匹に語り尽くしてもらいたいです。

「一番手でなくとも、二番手でも三番手でも機会があれば活躍できるはずである。」
全く同感です。その機会を作り続けることを目指すのが仕事だと思います。

僭越ながら「余人をもって代えがたし」という言葉には、私は嫌悪感しかありません。この言葉をためらいなく口にする人は、まず間違いなく自分もそうした存在だと思っているので、すぐに底の浅さが露呈しますね。
by samohan (2017-04-01 06:41) 

アヨアン・イゴカー

sig様、ミック様、 鉄腕原子様、 森田惠子様、siroyagi2様、
momotaro様、 kohtyan様、 Enrique様、 せとっこ様、 八犬伝様、
芝浦鉄親父、常武鉄道様、carotte様、nandenkanden様、 コミックン様、caveruna様、 banpeiyu様、majyo様、 ビタースイート様、kazg様、 めもてる様、Mitch様、mimimomo様、扶侶夢様、ChinchikoPapa
様、yam様、ネオ・アッキー様、 かずのこ様、ありさ様
皆様nice有難うございます。



by アヨアン・イゴカー (2017-04-02 22:17) 

アヨアン・イゴカー

majyo様
現実の世の中弱者の方が多いのではないかと思います。にも拘らず、他者である人々の権利、意見が反映されていないように感じます。
政権を真実自分の頭で考えて支持していることと、支持するように誘導されて(マスコミ、コマーシャル、一方的報道、政府による公式見解、情報操作等々)いて支持しているように見えること、他に選択肢がないとまで思い込まされていること、とは全く異なります。
左右両極端は共通項がある、とはしばしば言われていますが、国を思う心、愛国心は本物で純粋な部分があると思います。賄賂や裏口入学のような手段は愛国心のような純粋な部分とは相容れませんが。

Enrique様
自分たち為だけの私利私欲に囚われている人々の発言・勢力が、世界的に強くなっていて、格差が広がっています。それに対抗する勢力の一つとして極右勢力が台頭していると思いますが、彼等は考え方が純粋である部分もありますが、問題点として非寛容性、排外主義、自国中心の中華思想があります。
しかし、世界が平和である為には独善的な中華思想は否定されなければならず、寛容性、多用な文化の受け入れが絶対条件になると思っています。

Kanna様
この3匹のキャラクターは、これからいくつかの絵に登場します。もう一枚は既に線画のみですが、描いてあります。
>言葉を習得し、相手を思いやる気持ちも発達して来た人間が、結果的に動物達と同じような弱肉強食的な選択をしてしまうのは、やはり不自然な事だと思いますし
仰る通り、知能が高くなった分だけ、相手のことを思いやり尊重することがどの人間にも求められています。異なる文化、宗教、価値感、習慣に対する寛容性と包容力、他者への思いやり、共感など。私は、とても難しいことですが、それをめざしています。また、一人でも同じような考えをするようになって欲しいと願って、他者と話をしているつもりです、いつもではないですが。

momotaro様
沢山言いたいことがありますが、理屈っぽくなるのでぼかしています。
この絵は、変な絵シリーズになります^・^

samohan様
コメント有難うございます。
人間の脳は、機能不全に陥った部分があると、他の部分が補う能力をもっているようです。どの体の部位についても当てはまることです。
驚いたのは、完全な聾者であるにも拘らず、空気と床の振動から音楽を感じ取って、巧みにピアノを弾くことができる人が存在するのをNHKのテレビ放送で見た時でした。耳が聞こえないのにピアノが弾ける?
手が使えない人が、足で彫刻刀を使って見事な彫刻をする。あのような奇跡的なことたあるのです。
一番とは一体何か。それは二番手よりも少し、評価が高いということにすぎません。
どの人にも侮るべからざる能力を有しています。人間だけでなく、この世に存在する物すべて、侮るべからず、と思うようにしています。
by アヨアン・イゴカー (2017-04-02 22:45) 

風船かずら

とても重要なことが書かれていますね。世界はどんどん複雑に多様化し拡大しているのですが、基本はシンプルなところにあるように思います。自己愛の中身とか、共生とか、利他とかの行方を同時に考えないと本当の社会の進歩にはならないのではと思っているのですが。理屈っぽいことをコメントしてしまいました。訪問ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
by 風船かずら (2017-04-08 09:47) 

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