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補遺 初めての、しかし素晴らしい出会い [劇団木馬座の思い出]

 今日2月11日の土曜日は、新宿で劇団木馬座作品の多くを演出と振り付けをされていた小森安雄先生の息子さんにお会いした。私のブログに書き込みをしてくださった為に実現した出会いだった。横顔を拝見していると、やはり親子なのだなと感じる。
 駅近くの喫茶店で、二時間ほど劇団の思い出話をすることができた。音楽を担当されていた先生方(斉藤恒夫、小森昭宏、越部信義)、声優をされていた方の何人もが亡くなっていることを知る。そして、懐かしいパンフレットなどと一緒に、貴重なビデオ作品2本(ベータ版)をDVDに焼きな直したものを頂snow white mokubazaDSCN3192.JPG戴した。パンフレットは私の名前が制作助手あるいは演出助手として記載のあるものを選んで持ってこられたのことで、そのお気遣いが嬉しい。頂いたDVDニ本の内容については、改めて記事にするかもしれない。兎に角三十年以上前の作品が映像で見られるというのは、なんとも感慨深い。若かりし頃のことをあれこれと思い出す。
 劇団の長嶋武彦社長は出版業界の出身だった為だろうと思うが、木馬座から月刊誌『もりのこ』という雑誌を発行した。その月刊誌も3冊頂いたのだった。その中に私が制作した仮面や小道具の舞台写真が掲載されていたので、紹介しておきたい。
 左の写真は、『しらゆき姫と七人のこびと』の一場面。舞台背景美術を担当したのは一緒に入社したOKさんで、彼は既に別の記事でも書いておいたように『しらゆき姫と七人の小人』では、白雪姫の仮面、森の小人達の仮面を作った。この写真の右側にある大きな口を開けた顔の形をしているのは、壁の鏡で、この原画もOKさんが描いた。大道具の製作は「かにや」だったと思うが。全般的に美しい舞台背景だった。衣裳も、私が木馬座に在籍していた中では、この作品の物が最も美しかった。

※かにやは新橋演舞場にあったと思うが、一度しか行ったことがないので、曖昧である。『シンデレラ』の大道具の一部、王宮の階段の補修を依頼していたのではなかったかと思うが、その大道具を、新運転という運転手組合所属のKさんが運転する4トントラックに一緒に乗って受取りに行ったのではないかと思う。
 
 そして、私が作ったのはこの写真の中央にいる妃の面である。嫉妬に狂う場面では口が裂けたように大きくなる。これも既に以前の記事で書いているように、仮面の内側に数ワットの電球を10個ほど並べて電圧を上げて内側から口裂け女のような口の形を浮かび上がらせる仕掛け。この妃の役をしていた女優は、電圧が上り光度が増すと、仮面の中の温度が上って怖いと言っていた。その人は、今は福島で独特なパフォーマンス集団を率いている。
 鏡はハーフミラーになっていて、「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰だい?」と妃が尋ねると、鏡の裏側の照明がフェイドインし、鏡の裏側に置いてある白雪姫の顔が見えるように照らし出す仕掛けだった。
 
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mimimomo

おはようございます^^
息子たちが幼稚園の頃には人形劇を幾つか観に行った覚えがあります。何やらわたくしも懐かしい^^
観ている方は楽しんでいるわけですが、どんな仕掛けがしてあるなんて考えもしない。結構いろいろ仕掛けがしてあるのですね~
電圧が上がるってやはりなんだか怖い気がします(--;
by mimimomo (2017-02-12 06:37) 

samohan

アヨアン様

昨日はありがとうございました。
早々にお書き頂き、また「素晴らしい出会い」とまで言っていただき、恐縮至極です。

妃の面、当時私は7歳くらいでしたが、赤く口が裂けていく様子は今もよく覚えております。
確か親父が「客席からは見切れないようにしているが、実は妃のスカートの裾からコードが這わせてあるんだ」と言っていたような記憶もあります。

昨日お話ししました、はせさん治さんのページのurlです。
奥様の活動を中心にアップされていましたが、2011年以降は更新されていません。
http://www.geocities.jp/hase_gumi/

今でもディズニーランドに行って「カントリーベアシアター」に入ると、はせさん治さんの全盛期の声を聴くことができます。
何とも感慨深いひと時です。

確かウェンデルと言う、フラッシュを焚いて騒ぎを起こす黄色いクマの声でした。

亡くなる少し前にお会いした際は、激しい咳き込みが絶えない御様子で「はせさん治節ができなくなっちゃんたんだよ…」と寂しそうに呟かれていた姿が忘れられません。

しかしながら、こうして残された声と共に観客の記憶の中にまだ生きておられるのだと思います。

それではまた改めまして。
by samohan (2017-02-12 11:14) 

Enrique

お面内部の電球の明るさで口が裂けたりとか,ハーフミラーの中が照明で浮かび上がるとか。アナログな仕掛けは良いですね。
by Enrique (2017-02-12 13:42) 

majyo

振付されていた先生の息子さんとの出会い
良かったですね。自分の名前のパンフも最高のプレゼントでしょう
なによりDVDが楽しみですね。
今から30年前は子供たちと木馬座見た頃かもしれません
妃のお面は見事です
by majyo (2017-02-12 20:16) 

momotaro

ヘーエ、木馬座で助手をされていたのですか・・・面白いことをなさっていましたね!
by momotaro (2017-02-14 09:29) 

Kanna

思い出深い作品との再会、そして振付師さんの息子さんとの出会い、本当に良かったですね!(*^^*)
絵画と違い、演劇作品を記録として残すというのは(何となくお料理と似ていて)なかなか難しい事だと思うので、当時の作品の映像が残っているという事は本当に貴重で感激ものだろうと思います^^
木馬座のような演劇は大好きなので、頂いたDVD、是非私も見てみたいです(笑)
そしてアヨアンさんの作られた仮面を拝見出来てとても嬉しいです!^^
演劇の裏話も面白くて、こういった作業に携われたアヨアンさんがちょっと羨ましく感じます(*^^*)
by Kanna (2017-02-15 12:23) 

アヨアン・イゴカー

mimimomo様、ビタースイート様、旅爺さん様、gigipapa様、めもてる様、かずのこ様、ChinchikoPapa様、Enrique様、carotte様、ネオ・アッキー様、扶侶夢様、八犬伝様、コミックン様、Mitch様、ぼんぼちぼちぼち様、majyo様、nandenkanden様、SILENT様、banpeiyu様、caveruna様、森田恵子様、夢の狩人様、hanamura様、momotaro様、lamer様、月夜のうずのしゅげ様、kazg様、schnitzer様、せとっこ様、siroyagi2様、kohtyan様、sig様、常武鉄道様
皆様nice有難うございます。
by アヨアン・イゴカー (2017-02-19 13:41) 

アヨアン・イゴカー

mimimomo様
電圧を上げるのは、今考えればやっぱり危険だった気がします。何も無くてよかったのですが。今なら別の仕掛けを必死に考え出すと思います。直ぐには思いつきませんが。

samohan様
先週は、いろいろな資料を有難うございました。
『ピノッキオ』は土台を作ったお面が主人公になっていましたので、とても懐かしくDVD見ました。家内も改めて木馬座の映像を見て、最近はCGや漫画チックの物ばかりが氾濫していて、面白さに欠ける、やはりアナログな手作り感が子供の教育には重要だと言っていました。私も同感です。なかなか楽しい仕事を当時していたのだと思いました。
社長がお持ちだと思うので、是非社長からビデオをお借りし、DVD化しなければならないと感じました。

Enrique様
江戸時代の歌舞伎の舞台装置などはアナログそのものですが、素晴らしい物が沢山あります。器械やPCがなくても作れるものと言うのは、楽しいですね。

majyo様
過去の記憶は、資料があるとその思い出を取り返すことができるので、本当に有難かったです。小森先生は振り付けもされていましたが、私が入社した頃は演出家としてより多くお仕事をされていました。

momotaro様
制作助手assistant producerだったと言うと、プロデューサーと言う名前に引っ張られて、結構いい風に誤解して「凄い」とか「素敵」とか言ってくれる人もいますが、実体はパシリの何でも屋。それでも、あれやこれや沢山勉強させていただきました。私の青春です。

Kanna様
DVDは、問題なければ一部でもご紹介したいのですが、著作権がどうなっているのかわからないので、DVDの画像を撮ったところをご紹介するくらいかもしれません。
北海道で過ごしたのは7年くらいなのに、一生道産子と思っている、6年間しかいなかったのに、自分の人生を作ったのは劇団だったと感じている、こんなものなのかもしれません。最も多感な頃の時間が人生で一番濃いのかもしれませんね。
by アヨアン・イゴカー (2017-02-19 14:02) 

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